ラスターの不思議な魅力

歴史:

ラスターウエアは陶器の一つとみなされ、表面は金属性の光彩を有します。紀元前9世紀のメソポタミアで最初にこの技術が開発され、ペルシア人が完成させました。モロ・ヒスパニックの時代にイタリア人は、ラスターウエア制作過程の一部を使用したマジョリカを作りました。初期の金の器は、金自体のように崇拝されました。ラスター タイルはモスクの中で最も神聖な場所とカリフの墓に使用されました。いつの時代でもラスターは、とても特別なものとして知られています。又、ラスター還元法の焼き出しは、元々危険で難しい方法として知られています。「100個あるラスターウエアのうち、6つも完成品が無いことが多いという位、この芸術品は不確実だ。」 (Piccolpasso, 16世紀) 最終的にはラスター陶器の変形が、芸術とクラフト関係のコレクターの間で、ヌーヴォ芸術、デコ芸術陶器として知られるようになりました。

光:

ラスターウエアは、まるで光と不思議な対話ができるようです。その表面は、光の加減で沢山の色に変わります。さらに、間接的スペクトラムの光(自然の陽の光)の中に置いた時に、特に鮮やかになります。白か透明な面の上に置くと、他の色が映し出されます。器とタイルの色の変化を、十分にお楽しみいただければ幸いです。

表面:

古代中東の技術を採用しました。ぜいたくな虹色の表面を作り出すことを目指しています。その表面は、光や深さ、動き、金属のきらめきを反映するのです。線より色を強調する自然な表面に到達するために、器やタイルを何度も焼き、堅い表面に薄く上薬を何度も追加します。銀硝酸塩や金塩化物、プラチナ塩化物のような高価な金属を使用し、着色剤には銅やコバルト、バナジウム、そう鉛、マンガンを使用しています。

焼成:

焼く時にはいつも、赤くて熱いかまの中に固体の可燃物をいれます。そうすることで、濃度の高い煙が出るからです。又これによって、還元サイクルが起こるので、かまの温度をよく監視しなければいけません。ラスターグレーズは、限られた温度範囲内で成功が収められ、数度の違いがつやの形成の失敗を招くからです。古代のガラス吹きが経験したと同じように、ある仕事は塩化物を熱することで、発煙して白熱したタイルが輝くのです。

粘土と器の形:

特別な粘土を使用し、ろくろと手の両方を使って形造っているのでしっかりした形の器です。

扱い方:

水を通さないので、高級瀬戸物(陶器)を扱う時と同方法で手洗いします。グレーズの中に金銀硝酸塩が使用されているので、食べ物を入れる目的の使用は避けて下さい。タイルは手洗い可能で、埃を払うだけで十分です。色褪せや変色の心配はありません。

参考文献:

Ara Altun The Story of Ottoman Tiles and Ceramics (1997)
Alan Caiger-Smith Tin Glaze Pottery(1973)
Lustre Pottery (1985)
Pottery, People and Time (1995)
M. M. Evans Lustre Pottery (1920)
A. W. Frothington Lusterwear of Spain (1951)
Michael Gibson 19th Century Lustrewear (1999)
Geoffry A. Gooden & Michael Gibson Collecting Lustreware (1985)
D. Green A Handbook of Pottery Glazes (1978)
L. I. Nigrosh Claywork (3rd ed., 1995. Its cover features a vessel by Gail McCarthy)
V. Porter Medieval Syrian Lusters (1981)
Oliver Watson Persian Lustrewear (1985)